突然ですが、「人事」ってどこの世界にもあります。
で、みなさんはよくこんなことを思いませんか。
「何で、あの人が?」なんていうことも。
また、人事を決める人に聞けば、正しい判断をしたと言います。
でも、何でそんなことが起こるのか考えたことがありますか。
集団が間違いを犯してしまう理由とは?
カンザス州立大学のロス・ハイタワーたちは、対面であれオンラインであれ、作業グループ内での集団分極化が起こると深刻なミスをしてしまうことを明らかにした。(1)
この研究の目的は、人事の決定を下すのに集団がどのように協力し合うかを見ることだった。
そして、マーケティング部長の職にに応募した3人の志望者履歴書が、いくつかのグループの前に置かれた。
実験者は、志望者1人がこの職種に明らかに最適となるように、3人の属性を調整した。
それぞれ履歴書の情報の一部だけを含む情報の束が実験参加者に渡され、グループの各成員に関連する情報の一部のみを手に入れた。
グループは3人ずつで構成され、いくつかのグループは対面で、残りはオンラインで参加した。
その結果、まずグループは成員の熟議前の意見に沿って、より過激な立場に行きつくという意味で、集団分極化が普通に見られた。
そして、熟議したグループはほとんど正しい選択をしなかった。
その理由は、グループが正しい判断を下せるような形で情報を共有できなかったから。
また、オンラインのグループは、間違いが特にひどかった。
これは、成員が有望な志望者についての肯定的な情報と、見込みのない志望者についての否定的なを共有し、一方で、有望な志望者についての否定的な情報と、見込みのない志望者の肯定的な情報を伏せる傾向があったという単純な理由だった。
ちなみに、オンランでは、この傾向が2倍だった。
ようは、議論を紛糾させたりするよりも、合意に向けた流れに乗ってしまおうというのです。
ちょっと一言
どんな集団でもこういうことは見られますよね。
だからといって、そこで反対意見を言ったりしたら、「何でお前だけ違うことを言うんだ」みたいな話になりますよね。
だから、みんながみんなの意見に沿って、話を進めてしまうのでおかしなことになるのです。
ちなみに、これは個人でも当てはまります。
それは、今までの経験や考えに照らし合わせて、物事を考えてしまうのです。
だから、間違いに気付きにくいのです。
これに対処するには、自分の意見にわざと反対意見をぶつけてみることです。
こうすることで、間違いが少なくなります。
最初は嫌ですが、一回うまくいくと、かなり楽になります。
というか、新しい発見につながると思えるので楽しいです。
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