組織心理学

バスケットボールチームで一流選手がどれくらいいると勝ちやすくなるの!?

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今回はスポーツチームでどれくらいの割合で一流選手がいればいいの?という話です。

 

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一流選手ばかり集めると・・・

例えば、2010年代初頭のバスケットボールチーム・マイアミ・ヒートについて振り返ってみましょう。(1)

 

レブロン・ジェームズ、クリス・ボッシュ、ドウェイン・ウェイドの「ビッグスリー」と契約を結んだチームには不足がないはずでした。

 

ところが、2010~2011年のシーズンは、いくつか予想外の負けを喫して首位をとれませんでした。

 

チームがNBAチャンピョンシップを制覇したのは、ボッシュとウェイドが離脱した翌年でした。

 

スポーツライターのビル・シモンズは「才能が減ったことが勝利を呼び込んだ」と書いています。

 

皮肉ですね。

 

一流選手はどれくらいいればいい?

これがありがちなことを調べるために、社会心理学者のアダム・ガリンスキーたちは、サッカーワールドカップの2010年南アフリカと、2014年ブラジル大会の参加チームを成績を調べた。(2)

 

各国の「一流選手」の比率として、ナショナルチームのメンバーのうち、長者番付のサッカークラブ版「デロイト・フットボール・マネー・リーグ」の上位30チーム(レアルマドリード、FCバルセロナ、マンチェスターユナイテッドなど)と契約している選手の割合を計算した。

 

それからこの数値と、各国の予選ラウンドの順位を比較した。

 

その結果、パフォーマンスが「逆U字」であることがわかった。

 

チームに何人かスター選手がいるとプラスだが、その割合が60%前後に達するとバランスが崩れ、それ以上になるとチームが苦戦していた。

 

その最たる例がオランダ・チームだった。

 

「ユーロ2012」が惨憺たる結果に終わったことを受けて、ルイ・ファン・。ハール監督はチームの編成を見直した。

 

「一流選手」の割合を73%から43%に下げた。

 

異例の措置であったが、ハール監督はチームのダイナミクスを正しく理解しているようだった。

 

それから、オランダは2014年ワールドカップの予選ラウンドで一度も負けていない。

 

「才能過剰効果」を確認するために、研究者は同じ方法をバスケットボールにも当てはめた。

 

材料は2002年から2012年までのNBAシーズンの成績。

 

スタープレーヤーの特定には「推定追加勝利」という方法を使った。

 

試合の統計データを使い、特定のメンバーが試合結果の決定要因であったか否かを計算した。

 

その結果、ランキングで上位3分の1に入った選手を「一流選手」と見なした。

 

恣意的な線引きであることは否めないが、多くの組織で優れたパフォーマンスを判断する基準とされるもの。

 

重要なこととして、研究者のランキングで一流選手と認められたプレーヤーの多くは、NBAのオールスター・ゲームに選出されていた。

 

そして、各NBAチームのスタープーイヤーの割合を算出し、それをシーズンごとの勝利数と比較した。

 

その結果、サッカ-ワールドカップの結果とほぼ一致していた。

 

最後に、研究者たちはメジャーリーグのデータを分析した。

 

選手同士の協調がそれほど必要とされていないスポーツで、才能過剰効果の証拠は全く見られなかった。

 

ステータスが問題となるのは、チームのメンバーが協力し合い、お互いの最良の部分だけを引き出さなければならない時だという考えを裏付けた結果だった。

 

野球のような、バスケやサッカーと比べて相互依存性の低いスポーツでは、資金が許す限り一流選を集めるのは理にかなっていた。

 

ちょっと一言

ということで、常に協力し合わなければいけない競技では、4、5割程度で一流選手をスタメンに入れておくと最も良いみたいですね。

 

 

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ちなみに、ユーチューブもやっています。
良かったらチェックしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UC56yqcM1OG39QIp8-pvHRCQ

-組織心理学

執筆者:



【Yoske】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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