今回は、成功しやすい組織についてです。
「成功しやすい組織」って聞くと、優秀な人ばかりが集まっているようなイメージがありますよね。
ところが、どうやらそれは違うみたいです。
これから紹介する研究はネット上ですが、どんな組織でも共通して同じことが言えると思うので、これから仲間を集めて起業したいと思う人なんかにも十分参考になると思います。
成功しやすい組織とは?
バーモント大学のジェームズ・バグロウたちは、約150,000の自己組織化されたオンラインチームプロジェクトの成功レベルを分析した。(1)
このプロジェクトには、「ギットハブ」というソフトウェア開発プラットフォームの膨大なデータの分析があった。
ギットハブはコンピューターオタクが集うソーシャルネットワーキングサイトで、ユーザーはソフトウェア開発プロジェクトに参加でき、お互いのプロジェクトを追跡できた。
メンバーの活動について豊富な情報を集めることも可能で、いつ新しいチームが組まれ、いつ新しいメンバーが加わり、その共同プロジェクトのコードを誰が書いたのかもわかるようになっていた。
メンバ―同士が一度も顔も合わせず、共同作業が自主的に進む場合も多かった。
さらに、ギットハブのツールを使えば、重要なプロジェクトも見つけられた。
見つけたいプロジェクトを見つけたら、進捗状況も詳しく追跡できた。
そして、研究者たちはフォロワー数を使ってチームの成功を分析した。
そのフォロワー数はそのプロジェクトにお対するコミュニティの反応を表していた。
その際、フォロワー数の多いプロジェクトを「成功」と、少ないプロジェクトを「失敗」と捉えた。
その結果、大きな格差が見られた。
大部分のプロジェクトは)ほとんど見向きもされていなかった。
その一方で、膨大なフォロワー数を誇るプロジェクトもあった。
つまり、ごく一部が上限のない知名度を獲得して、それ以外のプロジェクトはほとんど無名だった。
ギットハブにおいては、ソフトウェアをチームで開発することは明らかなメリットがあった。
チームのプロジェクトは、一人のプロジェクトよりもはるかに成功し、チームの規模が大きければ大きいほど、フォロワー数の数も多かった。
ギットハブでは、チームの各メンバーがプロジェクトに対して行った貢献度も追跡していたため、研究者たちはチームの誰が作業の大半をこなしているのかも把握できた。
つまり、個人のパフォーマンスも把握できた。
そして、このデータを分析した結果、貢献度がかなり偏っていた。
多くの場合、プログラミングの大部分を一人でになっていた。
チームが大きければ大きいほど、その主な貢献者は熱心に働いていた。
そして、メンバーが増えれば増えるほど、リーダーの貢献度も高かった。
さらに、リーダーの貢献度がチームの成功に重大な影響を及ぼしていた。
大きな成功を収めるプロジェクトには、プログラミングの目的に関係なく、一つの共通点があった。
それは、リーダーがこなす作業が多ければ多いほど、プロジェクトは成功していた。
また、この活動の集中化は、大規模なチームが単にワークロードを分散するだけでなく、少数のコアメンバーのサポートシステムとして機能することによって成功することもを示した。
影響力の大きいチームは、同じサイズの平均的なチームよりもはるかに集中していたが、多様な経験を持つメンバーで構成される可能性が高く、これらのメンバーは、非コアメンバーであっても、他のチームのコアメンバーである可能性が高くなった。
サイズ、焦点、経験、多様性が混ざり合うことが、共同作業の成功を最大化するために必要不可欠な根本的なメカニズムを示した。
ちょっと一言
つまり、メンバーが多くいて、それぞれ多様性があり、知名度が高いと成功しやすいのです。
逆に言えば、ほとんどの組織が無名のままで終わっていくというのもわかります。
多分、知名度がものを言うと思うのですが、それには多様な人を仲間に引き入れていく必要があるかと思います。
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