バーナム効果は、メンタリストや占い師などが相手の心を読むための一つのテクニックとして知られています。
バーナム効果を正確に言えば、相手の心を当てるということではなく、当たっているかのように思わせるテクニックなのです。
では、具体的に一体どういうものなのでしょうか。
バーナム効果とは?
誰にでも当てはまるような一般化された言葉を、あたかも自分のことだけのように受け取ってしまう傾向のこと。
この由来は19世紀のアメリカの興行師で、ペテン師だったP・T・バーナムにちなんで、アメリカの心理学者のポール・エヴァレット・ミールにより、名づけられました。
バーナムの有名な名言は、「成功の秘訣は、常にすべての人に何か少しでも提供すること」です。
バーナム効果で実験!
この現象は、心理学者のバートラム・フォアラーの実験により、実証されました。
手順として、まず学生たちにテストを受けさせ、そのテストに基づいて作成したパーソナリティー・プロフィールを一人ずつに手渡した。
実はこのプロフィールは星占いの本から抜き出された文章で、さらに内容は全員同じものだったのにもかかわらず、「あなたの基本的なパーソナリティーの特徴がどの程度明らかになっているかを0から5の段階で評価してください」と頼んだところ、平均値は、なんと4以上だった。
これが占いでも「当たっている」と感じてしまう一つの要素です。
基本的に人間は自分本位なので。
バーナム効果の例文!
・あなたは人から褒められたい、よく思われたいという欲求がある。
・あなたは自分自身を批判しがちになる。
・あなたにはまだ活かしきれていない能力がある。
・あなたは性格的に欠点があるが、それを充分補える能力がある
・あなたは外見的に自制心があるように見えるが、実は内面的に心配性な傾向がある。
・あなたは時々、自分の決定や行動に迷いが生じることがある。
・あなたは変化や多様性を好み、何かに束縛されることに不満を感じる。
・あなたは自分でものごとを考えられるという自負がある。だから充分な根拠がない他人の意見は受け入れない。
・他人に自分のことを打ち明けすぎるのは愚かだと思っている。
・愛想よく振る舞うこともあるが、身長で控え目な時もある。
・あなたの願望の中にはかなり非現実なものがある。
・健康に生きていくことはあなたの人生の大事な目的の一つだ。
まぁ、こんな感じ。
バーナム効果の使い方
上に書いたのは占いなどならいいのですが、いきなり言うと、単に「おかしなヤツ」に見られるので使わないほうが良いです。
使うなら、会話の中でその人が言ってほしいようなことを言えばいいのです。
例えば、何か相談された時、「君は普段誰とでも話せるけど、何かに困った時は一人で抱えることが多いよね。」みたいな。
そして、相手の反応を見てイエスなら、だんだん自分のことがわかってくれると思うようになるので、どんどん自分のことを話し始めます。
ノーなら、また別のアプローチや逆の言い方をしてみては。
ようは、自分の気持ちをわかってくれると思わせれば、バーナム効果を使えているということになります。
やってはいけないのが、例文の棒読みと会話に整合性が取れていないことです。
感情を入れつつ、相手がどう共感してもらいたいのかを考えることが大事です。
それと、一番大事なことはいくら事実でも相手が当たっていると思わなければ意味がないのです。
例えば、「あなたは常に不安を抱え、それを抑えきれずに周りに愚痴を言ったりしますよね」
なんてことが客観的事実だとしても、受け入れたくないものは当たっているとは感じませんのでご注意を。
そういう意味で言えば、相手にとって耳触りの良いものがポイントになってきます。
わからない方は、とりあえず相手が言ったことをオウム返しして、それに質問を加えるだけでも成立はします。
その中から相手の意図を考えましょう。
こういうのは、場数がものを言うので使えるようにしたい方はどんどん試していくのが一番の近道です。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
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