今回の研究は戦時中のものです。
ですので、かなり古いです。
ただ、戦時中でしか実験できないものもあります。
それは食料についてです。
昔は、内臓肉を食べる習慣がなかったのですが、ちゃんと売られていました。
そこで、どうすれば人々が内臓肉を自分から食べるようにできるかという問題がありました。
今回はそんな研究を紹介します。
これを読んでいるあなたならどうしますか。
自己説得の効果!
社会心理学者のクルト・レヴィンたちは、戦時中人々に内臓肉をどうやったら食べてもらえるか実験した。(1)
参加者は主婦たちを対象にした。
参加者の半数には、内臓肉を食べることのメリットについて講義を聴いてもらった。
その45分間の講義の内容は、戦争への協力として内臓肉を食べることが重要であること、内臓肉は鮮度や経済の面において利点が多いことが強調され、そのレシピのプリントが配れた。
最後に、「自分の家でも内臓肉が食卓に出てうまくいっている」という行使自信の体験をの話で講義は締めくくられた。
もう半数の参加者には、45分間のグループ討議の中で自分自身を説得するようにしてもらった。
この討議では、まずリーダーが戦時下で健康を維持することの困難さを短く説明した。
そしてリーダーは、「あなたのような主婦が、食用内臓肉計画に参加するように簡単に説得されてしまうと思いますか」と尋ねて、議論に参加せた。
その結果、グループ討議では、講義と同じように多数の論点が出てきたが、講義と違った効果が見られた。
講義を聴いたいた参加者の場合、内臓肉を食卓に出すのはわずか3%だけだったが、対照的に自己説得のための討議に参加した参加者の32%が内臓肉を食卓に出すようになっていた。
ちょっと一言
多分この原理って、自分が内臓肉についてのメリットを言ったことにあるんじゃなかなと思いました。
そうすれば、人間って自分の言ったことに対しての矛盾をメチャクチャ嫌うので、一貫性を保とうとして内臓肉を食卓に出したのではないかと思います。
要するに、自分が言ったことは正しいと思いたいのです。
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