寄付を募ろうと思った時、とりあえず街頭に出て寄付を募ったりすると思います。
大きな災害などで寄付を募る時は何となくうまくいってしまうかもしれません。
ですが、普段そうしようと持ってもなかなか集まらないのが現実だと思います。
じゃあ、どうやったら集まりやすくなるのかという研究を今回は紹介します。
何かを多くもらいたいなら
カーネギーメロン大学の研究では、一方の被験者には10ドル手渡し、もう一方の何ももらっていない被験者に好きなだけの額を配分する機会が与えられた。(1)
被験者は匿名のまま番号で認識され、自分の相手は識別番号を引いて無作為に選ばれた。
この実験のポイントは、番号を引いてから分配額を決めた被験者と、分配額を決めてから番号を引いた被験者がいたこと。
その結果、先に番号を引いた被験者は、先に分配額を決めた被験者に比べ、60%も多く相手に与えた。
なぜかはわからないのですが、申し訳ない気持ちになるのでしょうかね。
誰かに寄付をさせたかったら、先に何かをさせたり、あげたりすると効果的なのではないでしょうか。
具体性が寄付金額を高める!
同じ研究者たちの別の研究では、被験者は貧困家庭の住宅援助のためにハビタット・フォー・ヒューマニティー(NGОで住宅問題への対処を援助する)に寄付するように求めた。
そこで被験者を2つのグループに分け、
第一グループ・・・「対象グループはすでに選抜されている」と言われた。
第二グループ・・・「対象グループはこれから選抜する」ト言われた。
その結果、第一グループの被験者たちは第二グループの被験者たちより、多額の寄付をすることがわかった。
多分、特定の個人がわかっているからだと思います。
多数より個人の方が!?
イスラエルのヘブライ大学の研究では、1人の苦難に対する反応と、多数の人々の苦難に対する反応を比較した。(2)
第一グループ・・・1人の子供の命を救う医薬品の開発をするためにいくら寄付をするかを尋ねた。
第二グループ・・・8人の子供の命を救う医薬品の開発の支援にいくら寄付をするか尋ねた。
第三グループ・・・子供の名前を知らされ写真を見せられ、いくら寄付をするかを尋ねた。
その結果、第一グループと第二グループはほぼ同額だったが、第三グループだけは寄付金額が跳ね上がった。
これを心理学では、「身元がわかる被害者効果」といいます。
そのまんまですけど(笑)
ちょっと一言
まとめると、何かを先にさせて、個人の名前と写真を提示すれば寄付はされやすくなるということです。
ですので、クラウドファウンディングとかお金を集めてビジネスをしたいときでも充分簡単に使えるテクニックです。
もちろん、お金を集めてどういうことをしたいのかを具体的に言う必要はありますが。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
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