できれば、検査なんか誰も受けたくないはずです。
僕自身、貧血気味で3か月に1回は検血をします。
ただ、あの痛みが本当に嫌です。
とは言っても、一瞬なんですけどね。
で、僕みたいに明らかに症状がわかっている人なら、多分検査に行くと思います。
ですが、がん検診とかあくまで早期発見のためにやる検査ってなかなか行こうと思いませんよね。
一方、家族にとってみれば行ってほしいことだってあると思います。
じゃあ、どうやったら行こうという気持ちになるのかという研究を今回は紹介ます。
ある検査結果を見せることで!?
ニューヨーク大学のシェリー・チェイキンたちは、乳房自己検査(BSE)を実施しないことの否定的な結果を強調するパンフレットが、BSEの肯定的な結果を強調するパンフレットよりも説得力があるというフレーミング仮説をテストした。(1)
まず、学生の女性被験者を3つのグループに分け、1つ目のグループにはは乳房の自己検査をどのように行うかについて書かれたパンフレットを読んでもらった。
2つ目のグループにはそのパンフレットに加えて、自己検査の肯定的な結果(自己検査を行っている女性の処置可能な段階でがんを発見する可能性が高まる)を強調したパンフレットを読んでもらった。
そして、3つ目のグループには同じパンフレットに加えて自己検査を行わなかった場合の否定的な結果(自己検査を行わない女性は処置可能な段階でがんを発見する可能性が低下する)を強調したパンフレットを読んでもらった。
BSEに対する態度とBSEを実行する意思は、この介入の直後に評価され、4か月後に再び評価された。
追跡調査では、被験者の実験後のBSE行動も評価した。
その結果、否定的な結果を強調したパンフレットを読んだ被験者は、他の3つの条件の被験者よりもBSEの前向きな態度、意図、行動を示した。
喪失のパンフレットの影響が大きかったのは、恐怖感の増加、パンフレットの内容の記憶力の向上、乳がんに対する知覚された感受性の高さ、または喪失した被験者側のBSEの有効性に対する強い信念に起因するものではなかった。
BSEを実行する際の知覚される自己効力感の測定値のみがフレーミング操作によって異なって影響を受け、否定的な結果を考えた被験者は最高レベルの自信を報告した。
ちょっと一言
否定的なことを言われると、自分だけはそんなことはないと思い、自信がみなぎってくるのでしょうかね。
人間には心理的なリアクタンスと言って、逆らう心理反応があらかじめ備わっているのですが、それをうまく利用できた実験結果だったのではないでしょうか。
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