社会心理学

社会を発展させるために協力しやすくなる社会ってどんな社会!?

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今回はどういう社会なら人々は協力しやすくなるのかという実験を紹介します。

 

まぁ、今の文明があるのは人々が協力してきたことに他なりません。

 

ただ、それには協力関係が結びやすい社会形態が必要だったのかもしれません。

 

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協力するかどうかは社会のあり方次第!?

イェール大学のニコラス・クリスタキスたちは、集団の特性を知るために、相互に比較するための多くの集団を作って実験をした。(1)

 

人間の集団は、高度に協調的であり、高度に組織化されている。

 

人は、ネットワークリンクを作ったり切断したりすることで、周囲の人々の協力と離脱に対応できる。

 

実験では、被験者の協調行動が、相互作用するすべての人々に等しく有益であるために協力するかどうかを調べた。

 

大規模なグループでの協力を安定させるために、タークワーカーを被験者として一時的に人工的なミニ社会を作りだすソフトを開発した。

 

このソフトは「ブレッドボード(実験用回路板)」という。

 

しかし研究者たちが操作する要素は変動させやすかった。

 

例えば、被験者間の相互交流の構造(つまり研究者たちが被験者を配置する社会ネットワークのトポロジー)や相互交流の性質(被験者はお互いに協力することを許されているか、自分たちの置かれた状況についてどの程度情報が与えられているかなど)といったもの。

 

また研究者たちは、被験者がどれだけ「裕福」か「貧しい」かといった個人属性も変えることができた(ゲーム内で使える現金を被験者に渡していたため)。

 

ブレッドボードは企業の従業員、教室の学生、広告調査会社にモニター登録されている数千人の市民といった、他の被験者を使った実験を行うためにも活用できた。

 

785人を40の集団に配置した。

 

そしてターカーたちを特定の(任意の)構造を持つ社会ネットワークにランダムに放り込んだ。

 

各参加者は、人々が実生活で持っていることが知られている絆の数に倣って、一か六までの社会的つながりを持つように割り振られた。

 

集団内の全員が同じ集団の他の人とは異なる組み合わせの隣人がいた。

 

研究者たちの目標は、公共財、つまり灯台やいどのように人々が力を合わせて作り、お互いの利益になるものを作るという状況を再現することだった。

 

すべての人が協力し、犠牲を払って何かをつくり出さなければならなかった。

 

それは各個人を含む集団全体の役に立ち、彼らの貢献以の見返りを各人にもたらす何か。

 

実験では、参加者にゲームの最後に現金に交換できる小切手を渡した。

 

ゲームは何回戦も行われた。

 

一回戦ごとに、参加者はお金を持ち続けても良いし、隣人に寄付をしても良いと告げられた。

 

隣人に寄付をした場合、研究者たちは隣人が受け取ったお金を2倍に増やした。

 

参加者の支払いは少額でも、隣人が得る利益はもっと大きくなる。

 

このゲームが何度も行われてから、一つの互恵的な規範ができあがった。

 

つまり、目下の勝負で隣人に気前よく振る舞えば、次回は隣人が気前よく振る舞ってくれるということ。

 

こうすれば、再び返礼ができるので、時が経つにつれて二人とも繰り返し利益を得ることになる。

 

もちろん、利己的な観点からの最善の結果は、「自分は隣人に寄付しないが、隣人は寄付してくれる」というもの。

 

自分が手を貸さなくても利益が得られるなら、他の全員に灯台を建てさせればいい。

 

しかし、誰もがそうしたら、集団は間違いなく崩壊する。

 

全員が協力をやめ、公共財の創造と維持を支える人はいなくなるはず。

 

実験では、人々は当初の社会的つながりを割り当てられると、まずは他人に対して気前よく振る舞う協力的に振る舞うのが普通だった。

 

ところが、時には新たに割り当てられた「友人」が寄付してくれないこともあった(そういう人を「裏切り者」という)。

 

参加者は裏切り者に食い物にされることを望まなかった。

 

参加者は当初のつながりの変更を許されていなかったため、隣人に問題がある場合、利用されるだけの状況を避けるには、自分も裏切る(つまり、自分も気前よく振る舞うのをやめる)しかなかった。

 

実験のこのケースでは、研究者たちがつくり出した社会は裏切り者にのっとられてしまうことがわかった。

 

参加者が交流する相手を一切コントロールできない(したがって、研究者たちが割り当てた友人の集団に閉じ込められている)硬直した(リーダーのいない)社会では、人々は協力するのをやめてしまった。

 

ところが、違う被験者集団を使った別のケースでは、人々が誰かと交流するかをある程度コントロールできるようにした。

 

被験者はそれぞれの勝負ごとに、協力するか裏切るかに加えて、誰と絆を結ぶか、誰と縁を切るかを選ぶことができた。

 

当然、被験者たちは親切で協力的な人と絆を結ぶことを選び、卑劣で裏切る人とは縁を切った。

 

社会的絆はある程度の「流動性」と友人に関する一定の支配力が認められると、状況は一変した。

 

こうした社会では協力関係を維持し、人々はお互いに親切に振る舞った。

 

また協力的な参加者は、譲歩せずにもっぱら奪うだけの隣人を避けるためにより集まり、最終的に派閥を形成することがわかった。

 

つまり、社会的つながりを変えられる可能性があるだけでも、より良いコミュニティが形作れるのです。

 

ちょっと一言

ということで、社会というのは流動的な方が協力しやすいみたいでしたね。

 

閉鎖的な空間では裏切り者が得をするので、そういう社会は発展しないのかなと思いました。

 

ただ、現実の社会ではほぼ流動的ですが、会社とか学校などの組織になると閉鎖的になるのでこういう現象が起きるのかなとも思いました。

 

組織もある程度流動的な方が良い気もしました。

 

ちなみに、ユーチューブもやっています。
良かったらチェックしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UC56yqcM1OG39QIp8-pvHRCQ

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執筆者:



【Yoske】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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