社会心理学

フィードバックループとは?~経済の例から見た時の横領などの防ぎ方~

投稿日:2017年8月23日 更新日:


フィードバックループ、経済、例

 

 

何か目標に向かって、進むときにはフィードバックが重要です。

 

そして、これは個人でも集団でも同じことが言えます。

 

なぜ、フィードバックが大事かと言いますと、これからやることの重要な指標になったり、過去の失敗から対策を立てるためだからです。

 

これがないと、中々前に進めませんし、進んだ感じもしません。

 

企業などの集団の場合は利益がかかっているのであまり問題にはなりませんが、問題は公共サービスになると途端に甘くなっちゃうんです。

 

開発問題の専門家で、イギリスのブレア元首相の顧問を務めたオーエン・バーターによれば、「市場は短くて強力なフィードバックを生み出すが、公共サービスのフィードバックは長くて緩い」と。

 

さらに開発援助となると、さらに長くてとてももろいと。

 

誰もがそんなニュース何度か見たことがあると思います。

 

例えば、学校を運営するために税金を払っている人と、学校に通わせている親はほとんど重なるが、開発援助になると、資金を提供する納税者や援助団体が、援助を受ける人と会うことはほとんどないはずです。

 

援助プロジェクトが何らかの理由で逆効果になっていても、仲介者の長い連鎖が壁になって、恩恵を受けるはずの人の不満はかき消されるみたいです。

 

援助にそれなりの利益、大義があれば、支援資金の大部分が無駄になったり、横領されてもプロジェクトを反対する理由にはならないそうで。

 

まあそりゃそうですよね。プロジェクトと横領などは別の問題ですから。

ただシステムが悪いだけであって。

 

オーエン・バーダーは、開発援助が状況に適応しながら発展していくようにさせたいなら、「より良い世界をつくための設計図を書くべきではなく、むしろフィードバック・ループをうまく働くようにするべきだと」指摘。

 

ざっくり言えば、定期的に振り返るのが大事ですよってこと。

 

そうすれば、同じような過ちも起きず、横領なんかも減るんじゃないかということ。

 

ちなみに失敗はしてはいけないということではなく、失敗を報告し合えるような組織の方が、うまくいくことがわかっていますので

 

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フィードバックループ(新聞)で横領を防ぐ!?

ストックホルム大学の開発経済学者、ヤコブ・スベンソンは、フィードバック・ループの問題をウガンダで、長年検証し、世界銀行のリトバ・レイニックとの共同研究では、学校助成資金支給のプログラムが調査された。

 

ウガンダ政府は、生徒一人ひとりに学校を通じて、助成資金を支給していたが、二人の調査によって、助成金のなんと8割が中央政府と教室の間のどこかで、消えてなくなっていることがわかった。

 

主な原因は現地の役人の横領だった。

 

横領の規模が明らかになると、ウガンダ政府は見事な実験で応戦した。

 

それは、各学校に毎月支給されている助成金の詳細を二紙の新聞に公表した。

 

その途端、状況は一変。

 

自分たちのところに届いていたはずのお金に関する情報を知った親たちは、猛然と抗議をし始めた。

 

そして、学校に届く助成金の割合は2割から8割に拡大。

 

新聞を通じた広報キャンペーンが成果を上げ、親が新聞を読む機会が最も多い学校は、助成金横領の減少率も最も高いことが明らかになった。

 

だからこそいろんなところから情報収集するのは大事なんですよね。

 

ちなみに人間の心理は誰も見ていないとわかっていたら、ずるをすることがわかっています。

 

ですので、批判をするのではなく、見られている、監視されているという感覚を与えればいいのです。

 

フィードバックループをコミュニティーが機能させる!

スベンソンは、マルチナ・ビョークマンと共同で行った研究では、ランダム化試験を使って、ウガンダの病院をコミュニティーが監視する制度を導入した場合の効果を調査。

 

現地のコミュニティーが病院できちんとした医療を受けているかどうかを折り返し報告する仕組みを作った。

 

結果は大きな効果をあげた。

 

医者がいつでも病院にいるということがそうさせたのかもしれない。

 

さらに病院はきれいになり、仕事をさぼる医師や看護師は激減し、薬を盗まれることも少なくなった。

 

特に、コミュニティーによる監視が行われた地域では、ワクチン接種率が1.5倍になり、乳幼児の死亡率も3分の1まで下がった。

 

日本では、あまり考えられないことかもしれませんが、同じ人間なのでどこかに穴があれば、ずるをする人間はいます。

 

だからといって監視社会が良いとは言っていません。

 

コミュニティーを作り、その中でフィードバック・ループが重要になってくるのです。

 

声かけみたいなもんですかね。

 

ちょっと一言

日本では、ちょっと考えにくいことでしたが、横領などには、フィードバック・ループが大事ということでした。

 

かと言って日本の国家予算がどこでどういう風に何に使われているかを全部知るのは無理だと思います。

 

だから自分の身の回りの自治体レベルで、お金がどんな風に動いているのか見てみるといいと思います。

 

もしかしたら、これってなんか変じゃないって思うことが見つかるかもしれません。

 

そうなったら、犯人探しなんかより、できるだけ多くの人に知らせることが、効果的ですし、上記の実験からも言えると思います。

 

そうやって、賛同する人が集まると、問題が一気に解決することもあります。

 

ちなみに、人間は裏表が必ずあるということを覚えておくといいです。

 

そう思っていれば、裏切られたという強い感覚に襲われなくて済みますので。

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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