社会心理学

無知は罪なりということわざの意味を考えると・・・。

投稿日:2018年6月2日 更新日:


無知は罪なり、ことわざ、意味、考える

 

「無知」という言葉はよく使われますが、結構他人に対して使っていたりしませんか。

 

人間は、他人と比べ平均以上だと思ってしまう節があります。

 

ですが、知っているふりをして、いざ「それってどういうことですか」なんて聞かれた時に、なかなか答えられなかったこともあると思います。

 

では、どのくらいの人が「自分は知っている」と思い込んでしまうのでしょうか。

 

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知っていた思ったのに・・・

イェール大学のロゼンブリットとカイルは、被験者に何かを説明してもらい、その結果自らの理解度に対する評価がどう変化するのかという実験を行った。(1)

 

1、あなたはファスナーの仕組みをどのくらい理解しているか、7段階評価で答えてください。

 

2、ファスナーはどのような仕組みで動くのか、詳細に説明しててください。

 

3、もう一度、あなたはファスナーの仕組みを誰だけ理解しているか、7段階評価で答えてください。

 

被験者たちは、自分がファスナーの仕組みをもっとよく理解していると思っていたと認めた。

 

2回目の質問で理解度を引き下げたのは、「自分が思っているほど知らなかった」といっているに等しかった。

 

これを知覚の錯覚といいます。

 

この錯覚を解くには、「では、説明してください」と相手に頼むだけでいいです。

 

研究者たちは、他にも、速度計、ピアノの鍵盤、水洗トイレ、シリンダー錠、ヘリコプター、クォーツ時計、ミシンなどについても同様の結果を得た。

 

また、イェール大学の大学院生も、他の一流大学や州立大学の学生も同じだった。

 

研究者たちは、イェール以外のアイビーリーグ(アメリカ北東部の名門大学)と大規模な公立大学の学生、そしてインターネットを使い、無作為に選んだアメリカ人を対象に実験したところ、同じ錯覚がほとんどだった。

 

さらに明らかになったのは、人はファスナーのような身の回りのものだけではなく、ありとあらゆるものに対して錯覚を抱くということだった。

 

税制や外交の政治問題、遺伝子組み換え技術や気候変動といった科学分野、さらに自分の懐具合まで、自分の理解度を過大評価することがわかった。

 

研究者たちは、「自分の知識が思ったより大幅に浅はかだったことに対して、被験者の多くが真摯な驚きとともに謙虚さを示した」という。

 

と同時に、人に何かを説明すると、自分の理解度が深まります。

 

ですが、この状況では、自分が人にちゃんと説明できる知識をあまり持ち合わせていなかったことに気付きます。

 

これを説明深度の錯覚といいます。

 

そして、これを使った面白い実験があります。

 

意外と知らないこと!

リバプール大学の心理学者、レベッカ・ローソンは、同大学の心理学を専攻する学部生に、自転車の略図(図1)を見せた。(2)

無知は罪なり、ことわざ、意味、考える

図1

 

見ての通り、この自転車にはチェーンやペダルも、フレームのいくつかの部品も欠けていた。

 

研究者は、学生にかけている部品を描き込むように求めた。

 

その結果、被験者の半分は正しく描きあげることができなかった(図2)。

 

無知は罪なり、ことわざ、意味、考える

図2

また、書けている部品を描き込むのではなく、正確な図一つと不正確な図三つを見せられ、正しいものを選ぶように言われたケースでも、正答率は大して上がらなかった。

 

被験者の多くが、チェーンを前輪と後輪の両方にかかるように巻いている図を選んだが、実際には、それでは自転車は曲がらない。

 

この問題に楽々答えられそうなサイクリストですら、完璧とは程遠かった。

 

まぁ、よく知っているものでも、意外と知らないということですね。

 

ちょっと一言

無知は罪なりとは言いますが、どの程度知っていればいいのかということに疑問がありますし、上記の研究では、ほとんどのことは知っていそうで知らないことばかりだったのではないでしょうか。

 

ですが、「無知」という言葉は誰かを攻撃するためのことではありません。

 

自分の人生が少しでもよくなるように、戒めだと思ってもらえればいいと思います。

 

一人の人間が知っていることなんてごくわずかです。

 

ですので、お互いに教え合える人間関係があること非常に重要です。

 

それによって、自分の世界が広がり、大変になるのを防いでくれるかもしれませんので。

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。他には、どんどん新しいことを知って挑戦していくことと、そんな人が好きです!

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