社会心理学

偏見や差別は単なる思い込み!その心理学の実験(具体例)と対策!

投稿日:2017年11月17日 更新日:


偏見、差別、思い込み、心理学、実験、具体例、対策

 

いきなりですが、この写真の人はどんな人ですか。

 

多分、多くの人がホームレスだと思ったのではないでしょうか。

 

実は、この無意識に判断することが偏見や差別を生む原因なんです。

 

誰がどう見たってホームレスじゃんと思うかもしれません。

 

ですが、ジャンパーを被った、路上に座っているお金持ちかもしれません。

 

お金持ちは別にしても、路上に座っているのは事実ですが、ホームレスとは限りません。

 

こういう偏見を生まないためにもいろんな可能性を考えることが、そういうことを生まない第一歩なのです。

 

ですので、まずどういう風に人はものごとを見ているのか理解しておく必要があります。

 

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偏見や差別の原理

スタンフォード大学で人がいかに思い込みによって物事を判断しているかという実験が行われた。

 

研究者が白人の学生に白人か黒人か区別がつきにくい男性の写真を見せた。

 

学生の半数は、その男性は「白人」と告げられ、残りの半数は「黒人」と告げられた。

 

学生は、次の被験者がその絵と自分が見た写真をマッチさせられるように、目の前のイメージをできるだけ正確に絵に描くように指示された。

 

また、やる気を高めてもらうために、一番正確なデッサンを描いた学生には賞金20ドルを出すと約束した。

 

その結果、一部の学生は人種に固定観念を持っていると判定された。

 

これらの学生に描く絵には、あるパターンがあった。

 

その男性が黒人だと言われた学生は、「典型的な黒人」の特徴を誇張する傾向がった。

 

反対に、白人だと言われた学生は、「典型的な白人」の特徴を誇張した。

 

両方のグループの学生たちは、全く同じ写真を見ていたが、彼らは研究者が実験の最初の段階で与えた人種という色眼鏡を通してそのイメージを認知したということ。

 

それから二番目の実験結果でわかったのは、同じ顔でも、その所有者が白人ではなく黒人だと説明されると、人は色がより黒いと考えることがわかった。

 

その実験で使われた三つの顔のうちの一つは黒人男性で、もう一つは白人男性、そして中央の顔は白人とも黒人ともいえる。

 

実は、どの顔も同じ色調だが、被験者は左側の黒人男性の顔が右側の白人男性の顔よりも色が濃いと認知して、後になってそのように思い出した。

 

人種のはっきりわからない中央の男性の顔はそれらの中間だった。

 

研究者は、「人種的ラベルは非常に強力なので、人は目の前にあっても正確に肌の色調を判断できない」という。

 

偏見や差別が生まれる瞬間

この研究では、プリンストン大学の学生たちにハンナという小学四年生の成績が同学年に期待されるよりも、上か下か、あるいはまったく同じかを判定してもらった。

 

実験の第一段階で、学生は二本の短い動画のどちらか一方を見た。

 

一方の動画では、ハンナは裕福な人たちが住む地域の美しい公園で遊んでいた。

 

ほんの一瞬映った彼女の学校は近代的で広々していて、立派な運動場や楽しそうな遊び場があるようだった。

 

学生は動画を見ながらハンナの簡単な経歴を読んだ。

 

両親は二人とも大卒で、現在は専門職に就いている。

 

このバージョンののハンナは一連の非常に好感を与えるラベルに結び付けられていた。

 

裕福、良い学校、専門職に就いている高学歴の両親。

 

もう一方の学生には、全く違う、あまりいい印象を与えないバージョンのハンナが紹介された。

 

彼らが見た動画では、ハンナは小さく壊れそうな家屋が立ち並ぶ、レンガの建物が密集した地域にあるフェンスで囲われた校庭で遊んでいた。

 

このグループに示された経歴では、ハンナの両親は高卒で、父親は精肉業者、母親は裁縫の内職をしている。

 

この困難な将来を予見させるラベルは、ハンナが学校で成功するには、社会的経済的な面での問題や教育のハードルを越える必要があることを示唆していた。

 

ここで学生に二本目の動画を見てもらった。

 

ハンナが学力検査で25の質問に答えるように指示されていた。

 

質問してハンナの数字、読み取り、科学、社会科学的なスキルを評価した。

 

動画は彼女の明瞭なイメージを示さないあいまいなものだった。

 

ハンナが積極的に、難しい質問に答える場面もあれば、集中できず、比較的簡単な質問につまづく時もあった。

 

動画は彼女の能力を明示しないで、学生を惑わせるように作られていた。

 

ハンナの能力を動画から判断するのは難しかったが、一部の学生は「裕福」とか「大卒」というラベルを念頭に置いて見ていて、他の学生は「労働者階級」や「高卒」を念頭に置いてみていた。

 

これらのラベルは、ハンナの成績の出来、不出来に関係なく、優劣を決める要因として働いていた。

 

ハンナが成功をすると予測した学生は、彼女の返答の中に成功パターン見出していた(彼女の失敗や動揺は無視した)。

 

一方で、ハンナにあまり期待しなかった学生は、否定的なラベルが意味するものに着目していた(積極的な瞬間や難しい質問に答えられたことは無視した)。

 

結果、幸せなハンナバージョンでは、ハンナは小学四年生のレベル以上だと判断された。

 

反対に、不運なハンナの方は四年生のレベル以下の成績だと判断された。

 

ようは人は行動で判断せず、その周りの情報で優劣をつけてみているということがわかりますね。

 

これが差別や偏見の根源だと思っていいと思います。

 

人は見たものが真実だと思い、見えてない情報までは考えません。

 

もちろん、これは無意識なので誰にでも起こり得ることですので、意識してみると自分も差別や偏見をしていることがわかってくるかもしれません。

 

ちょっと一言

同じ人を見ても、その前に説明のされ方によって印象が変わり、その人自身の性格などの認知が変わってしまうことがわかりました。

 

対策として、良い情報でも悪い情報でも、その人自身がどういう人なのかは、自分でその人と関わる以外ないと思います。

 

仮に関わらないとしたら、周りの情報によりその人を判断してはいけないということになりますよね。

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。他には、どんどん新しいことを知って挑戦していくことと、そんな人が好きです!

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