社会心理学

自分を優先してしまう瞬間!~どんな良い人でも他人を無視してしまう心理とは?~

投稿日:2017年8月6日 更新日:


自分、優先してしまう、他人、無視、心理

 

人間の心理に最も、影響するもの。

 

それは、「状況」です。

 

人間は、周りの人の行動を見たり、自分が置かれている状況で自分の行動を決めたりします。

 

これはどんな人間もです。

 

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普段の行いと、その時の行動の違い

プリンストン大学のジョン・ダーリーとダニエル・バットソンが行った実験では、被験者の学生が大学構内の別の建物に出掛け、あるテーマについて短いスピーチするように指示をされた。(1)

 

地図を片手にその建物に向かう途中、戸口にうずくまっているみすぼらしい服の男性(仕掛け人)に出会う。

 

被験者が通るたびに仕掛け人は指示されたとおり、目を閉じてうめき声をあげ、二度咳をする。

 

結果、その時に何らかの形で男性に手を貸そうとしたのは、40%にとどまった。

 

さらに仕掛け人を助けたかどうかに影響を与える要因があった。

 

研究者は、実験前に各学生のパーソナリティーを調査していたが、この時に、被験者の行動を左右していたのは彼らのパーソナリティーではなく、急いでいたかどうかだった。

 

スピーチ会場に向かう前に、まだ時間に余裕があると言われた学生たちのうち、立ち止まって仕掛け人に声をかけ手を貸そうとしたのは63%。

 

ところが、予定に遅れているから急ぐようにと言われた学生は、わずか10%しか声をかけなかった。

 

この実験で試した要因のうち、他のどの要因よりも被験者の行動に強く影響を及ぼしたのが、「時間」という単独の要因だった。

 

急いでいるというごく日常的なこと、その状況が被験者の行動をパーソナリティータイプ以上に決定しているということ。

 

しかも、時間がないという条件は、被験者が指示されていたスピーチのテーマ以上に彼らの行動に大きな影響を与えていた。

 

というのも、彼らのうちの半分が指示されていたスピーチのテーマは、新約聖書の「善きサマリア人」の譬え話だった。

 

この話は、ある旅人がエルサレムからエリコへ向かう途中で追いはぎに襲われ、けがをして、道にうずくまっていた。

 

そこへ祭司と、そのあとに敬虔なレビ人が通りかかるが、彼らは、旅人をちらり見ただけで、反対側によけた。

 

結局、半ば意識を失った男を助けて宿屋まで運んだのは、ユダヤ人の敵とされ、軽蔑されていたサマリア人だったという話。

 

被験者の学生は、校内の別の建物にその譬え話をしに行く予定だった。

 

さらに研究者はこの実験で、インチキな仕掛けをしておいた。

 

どんな状況でも手を差し伸べるはずの学生を選んでおいた。つまりプリンストン大学の一般学生ではなく、神学部の学生だった。

 

神学生とは、将来、聖職に就く男女。

 

その彼らが、助けを必要としている人のわきを通り過ぎた、譬え話のように・・・。

 

実際、時間に遅れていると言われた学生の9割が、なにも行動せず、しかも一部の学生は、「善きサマリア人」についてスピーチをしに行く途中だったにもかかわらず、助けを必要とした男のわきを通り過ぎていった。

 

パーソナリティーに対する状況の勝利は、皮肉ですし、これが現実です。

 

ちょっと一言

この実験の通り、人間はどんないいことを言っていようが、やっていようが、または看板をつけていようが、状況には、なかなか抗えないということでした。

 

ということで、人は、常に一貫しているとは思わない方が良いみたいですね。

 

「あの人は良い人だから」と言われる人も状況によって行動を変えるということです。

 

見た目で人間は判断しますし、されます、特に初対面の時は。

 

それは仕方のないことですが、一面だけ(パーソナリティーなど)見てその人を判断しないのが一番です。

 

なぜなら、状況によって、行動を変える可能が充分にありますから。

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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