社会心理学

みんなで協力する時にどれくらいインセンティブが必要だったり格差は問題になるのか?という実験

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今回は協力する時にどのくらいのインセンティブが必要なのかということについてです。

 

インセンティブというのは、報酬です。

 

要するに、みんなで何かを作り上げたりするときに、どのくらいのお金がなければいけないのかということです。

 

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協力するには!?

イェール大学ニコラス・クリスタキスたちは、総計1163人を擁する48のミニ社会をつくり、人々が進んで協力する前に、協力の便益はそのコストをどの程度越えなければならないかを調べた。(1)

 

また、コストと便益の比率が社会的つながりの数とどんな関係にあるのかについても調べた。

 

その結果、つながりが多くなればなるほど協力するためのインセンティブは大きくなければならないということだった。

 

そしてそれを定量化したところ、協力の費用便益は概して交流する友人の数を越えなければならないことを示した。

 

社会的集団において協力が生じるためには、パートナーが二人なら便益はコストの二倍になければならないし、パートナーが四人なら四倍、さらに・・・といった具合。

 

集団が大きければ大きいほど協力する時に、それなりに見合うものがなければいけないということです。

 

一方で、人間は比較的均等に資源を分配することを好みますが、社会にはさまざまな程度の経済的不平等があります。

 

そういう時に、人ってどういう行動をとるのでしょうかね。

 

格差が広がると!?

研究者たちは、集団内の富の分配が集団にどう影響するかを調査するために、ここでは、被験者が相互作用して富を獲得または失うネットワーク化された公共財ゲームを含む実験を行った。(2)

 

被験者 (n = 1,462) は、80の集団にゲームで使う少額の資金を渡し、初期資金が高いか低いかランダムに割り当てられ、3 つのレベルの経済的不平等を持つ社会的ネットワーク内に放り込んだ。

 

つまり、最初に富みが完全に平等に分配された集団もあれば、やや不平等な状況にある集団、さらに大変な不平等を味わされた集団もあった。

 

不平等な状況設定では、被験者は裕福か貧しいかのどちらかに振られた(渡されるゲーム資金が相対的に多かったり少なかったりした)。

 

この実験では、集団としてどれだけ富を生み出せたか、集団のメンバーはお互いにどこまで協力をし合い、友情を結べたのかを観察した。

 

その結果、原理的に考えると、不平等そのものは集団の成績に害になりかねないが、そうでないことがわかった。

 

真の脅威は富の可塑性にあった。

 

他人が実際にいくら持っているかが見えると、集団の結束はむしばまれ、人々の友情や協調性は衰え、最終的には全体としての福利を高めるために力を合わせることが難しくなった。

 

例えば、いくら持っているかが表示されるミニ社会では、被験者はそうでないケースより半分程度しか協力しなかった。

 

人間って、平等じゃないと協力しにくいみたいですね。

 

ちょっと一言

もちろん、これは実験ですので、わかりやすいと思います。

 

ただ、誰がいくら持っているかがわからなければいいということもわかったので、誰がいくら持っているなんて考えなければ、実際の人間社会でも協力関係が維持されやすいのかなと思いました。

 

ただ、格差が開いている今の現状はよろしくないとは思いますが。

 

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ちなみに、ユーチューブもやっています。
良かったらチェックしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UC56yqcM1OG39QIp8-pvHRCQ

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執筆者:



【Yoske】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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