社会心理学

アッシュの同調実験とは?~心理学の実験(具体例)~

投稿日:2017年4月14日 更新日:


アッシュ同調実験、心理学、実験、具体例

 

いきなり、問題です。

 

○☜これは?
△☜これは?
□☜これは?

 

まる、さんかく、しかく。
当たり前ですがどれも正解です。

 

さて、線を一本書いたカードがあり、次にもう1枚のカードには最初と同じ長さの線が1本、その両側のそばにそれより長い線、短い線が1本ずつ。同じなのはどれか。

 

もちろん、答えらるはずです。

バカにするなと思うかもしれませんが、では、

 

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アッシュの同調実験!人間は周りの意見に左右されるという事実

あなたがあるグループにいてどう考えても、短いと思うにもかかわらず、周りの意見は短い線が同じ長さだといったらどうしますか。

 

心理学者・ソロモン・アッシュは被験者たちを一つのグループにまとめて、先ほどのカードを見せた。(1)

 

そして、半数の被験者たちを部屋に入れ、自分の考えを言うように言って、残りの半数にはそれぞれ独立して意見を述べてもらった。

 

その結果、何の強制もない時は間違いは2%だった。

 

次の実験で仕掛け人を混ぜ、その人は必ず間違った答えを言うことになっていた。

 

よくあります、こういうテレビ番組。
バカだなって思っても・・・

 

次にサクラを仕込んで、実験を繰り返した。

 

サクラは、最初に答えられる位置に座らせた。

 

サクラには正しい答え以外の2つのどちらかを答えるようにした。

 

ところが被験者たちは、正しい答えを選んだ。

 

3つ目の目の実験では、サクラたちが同じ間違った選択肢を答えるようにした。

 

この研究者の実験によれば、75%の人が1問については折れてしまった

 

そして、被験者の30%は一貫して間違った選択を行っていた。

 

しかも後でなぜ間違ったのかと訊くと自分が大勢に迎合したのを覚えていなかった。さらに答えが違うと言われると、周りのせいにはせず、言い訳をでっち上げた。

 

「波風を立てたくなかった」とか。

 

同調行動は意見が多いほど

研究者は条件をいじり、サクラと被験者の数を変えてみた。2人までは効果はなかったが3人以上になると割合は低いが、同調する被験者が増えてきた。

 

そこでわかったのは多数意見が増えれば増えるほど、不本意ながら同調する人の割合もそれに比例して増加した。

 

また、被験者以外は全てサクラだった時の正解率たったの25%にとどまった。

 

同調行動はサクラが少なくても一貫していれば!

フランスの心理学者、セルジュ・モスコヴィッシは、アッシュの実験に手を加えた。(2)

 

被験者4人とサクラ2人の6人のグループを作り、36枚のスライドを見せた。

 

そのスライドの色はどれも青系だった。

 

被験者を2つのグループの分け1つ目のグループでは、サクラがいずれも一貫して、どのスライドも緑だったと答えた。

 

2つ目のグループは、一貫せず、24枚のスライドは緑で12枚は青だと答えた。

 

その結果、サクラが答えを一貫している場合は、サクラが少数派でも被験者たちから間違った答えをかなり引き出していた。

 

こう考えると、欧米人は自己主張するとかっていのも怪しい感じですね。逆に日本人は島国だからみんなに合わせるというのも変ですよねぇ。

 

この実験から人間は同調する生き物だと考えるべきだと思います。

 

同調は悪いことではない!

心理学者、ノーム・シュパンサーは「人は気づかない内に同調行動をとっていることが多い。同調は人間のホームベースであり、社会的受容が脳に生まれつきこまれているからだ」と主張。

 

生き残るには味方が必要で複数の情報の方が状況がよくわかるし、仲間に外れにされたくない、、嫌われたくないと思うのは貴重な情報源が手に入らないから。だから周りからのヒントを得てより良い決断を下そうとするから同調するんだって。

 

使いやすいアプリ、面白い本を他のみんなで話していたら気になるでしょ。
そして、みんなが使っていたら自分も使ってみたくなるのは当然。

 

同調って生き残るための大事なメカニズム。

 

「俺はみんなと違うことで生きていくんだ」と言っても、どこかしら同調しているし、同調しなかったら生きにくいってこと。

 

ですが、もちろんビジネスなどクリエイティブなことをしたいと思った時には、何でも同調はしてはいけません。

 

例えば、会議で間違ったことに同調してしまうと、とんでもないことになります。

 

詳細は

会議の進め方のルールやマニュアルやシナリオより大事なこと!

会議の進め方、ルール、マニュアル、シナリオ、大事

 

です。

 

今回の同調行動と言うのはその場に居合わせた人に合わせてしまう、言ってみれば短期的なものです。

 

そして、実は長期的なものもあるのです。

 

それは社会的証明の原理と言われるものです。

 

例えば、流行りの仮想通貨、最初は誰もやっていなかったのに今や多くの人が仮想通貨に手を出しています。

 

しかも、この原理の怖いところがみんな不安だったり、嫌だったりしても、それが誰も言い出せず、みんながやっているという現実を見て安心してなびいてしまうというものなのです。

 

だからいつでも自分の頭で考えることが大事なのです。

 

良かったら参考程度に読んでみてください。

 

社会的証明の原理とは?~具体例(事例や実験)からわかる同調現象~

社会的証明の原理、具体例、事例、実験、同調現象

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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