今までは、うつ病の人はフェイスブックのページを見るとネガティブな言葉を使っていたりすることで、うつかどうかがわかるよという研究を紹介しました。
では、実際に普通の人がそういうのを見て、判別できるのでしょうか。
SNSを見るだけで抑うつかどうかがわかる!?
アリゾナ大学のシャノン・ホレランは、大学生の抑うつの早期発見へのSNSの活用について調査した。(1)
その趣旨は、「SNSの投稿には公共性があり、また、テクノロジーを介することでユーザーが匿名性や他者からの視線を感じにくくなるという性質がある。このため、印象操作しようとする傾向が低くなり、結果として抑うつ症の兆候や症状が現れやすく、それを検出しやすくなる」というもの。
この研究では、審査員(他の学生)に、あるユーザーのマイスペースとフェイスブックのページ全体、およびフェイスブックのページの一部を読んでもらい、対象のユーザーがうつ状態にあるかどうかを判定してもらった。
ちなみに、対象のユーザーの抑うつ症レベルとSNS利用の関連性は、抑うつ症測定尺度を用いて別に検出した。
その結果、審査員の学生は、マイスペースやフェイスブックのページ全体(ユーザーの書き込みと、他者とのやりとりが含まれる)から、うつ症状を高い精度で判定することができた。
また、フェイスブックの一部(近況のアップデートのみ)を見て判断した場合の方が、その精度はわずかに高かった。
そして、フェイスブックのページを3か月前から現在までさかのぼってうつ症状のレベルを判定してもらったところ、判定材料として効果的だったのは他者とのやりとりだった。
これは、時間とともに、他者との交流の質と量の変化を見いだしたものだと考えられる。
研究者による近況アップデートの内容の分析から、うつ症状が重い人ほど肯定的な感情を表す言葉が少なく、死に関する言葉、宗教がらみの言葉、抽象的な言葉(信念や道徳など)、品のない言葉、否定的な感情を表す言葉(価値がない、寂しいなど)が多いことがわかった。
ちょっと一言
かなりの確率で、フェイスブックのページを見るだけでうつかどうかがわかるみたいでしたね。
だからといって、ちょっとネガティブな言葉を使っているからといって、うつとは断定しないことも大事です。
だいたい、こういうのって、最初の直感で何となくわかると思います。
学生も分析したわけではないので。
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