社会心理学

共感の効果!~共感する人と共感できない人の違いとは?~

投稿日:2018年8月24日 更新日:


共感、効果、共感する、できない

 

共感する時は、無意識に素早く反応します。

 

誰かが殴られたのを見れば、思わず身を引いてしまいます。

 

これを反射反応と言います。

 

ですが、共感というのは自分の信念、期待、動機、判断によって大きく変わるのです。

 

つまり、そのの対象になる人に対して自分がどう思っているか、そしてその人が置かれている状況についての自分の判断によって影響するのです。

 

例えば、自分をだました人より、公正に扱ってくれた人の方が共感しやすいです。(1)

 

また、自分と競争関係にある人より、協力関係にある人の方が共感を覚えます。

 

少しわかりにくいので具体的に見ていきましょう。

 

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自業自得は共感できない!?

シカゴ大学の研究では、被験者に苦痛を感じている人の動画を見せ、その人はエイズに罹患していると伝えた。(2)

 

その際、あるエイズ患者は薬物の静脈注射によって、またはほかの患者は輸血によって罹患したと説明した。

 

すると被験者は、薬物の静脈注射によってエイズに罹患した患者にはあまり共感しなかったと報告した。

 

またこの報告は、被験者の脳の神経活動によっても裏付けられた。

 

つまり、被験者がそういう患者を見ている時には、前帯状皮質などの痛みに関連する脳領域が、あまり活性化しなかった。

 

さらに、エイズの罹患は薬物を濫用した患者自身に責任があると強く主張する被験者ほど、ほとんど共感を覚えなかったと報告し、脳の活動も少なかった。

 

まぁ、言われれば、フツーにそうですよね。

 

心理学でいう公正世界仮説に少し近い気がします。

 

共感はまた、対象となる人物がどこの集団に属しているか大きく変わります。

 

共感は敵味方で変わる!?

チューリッヒ大学の研究者たちは、ヨーロッパで男性のサッカーファンを対象にして研究を行った。(3)

 

被験者は自分の手の甲にショックを受けてから、赤の他人がショックを受けているところを見せられた。

 

そしてその人が、自分が応援しているチームのファンだと聞かされたには、共感を司る脳領域(自己と他者が重なる領域)が強く反応した。

 

ところが、それに対して相手チームのファンだと告げた時には、強い反応は示さなかった。

 

敵味方でここまで違うとは驚きですね。

 

共感は誰に対しても起こるわけではないことがわかったと思います。

 

最後に、社会的地位が低いとに対してはどうなのでしょうかね。

 

共感はホームレスなどにはできない!?

プリンストン大学の社会心理学者たちは、被験者に薬物常習者やホームレスの写真を見せた。(4)

 

被験者は、それらの写真に嫌悪を感じると報告し、それに呼応して社会的推論に関与する脳領域、内側前頭前皮質の活動が低下した。

 

この結果は、「特定の人々を対象にすると、人は社会的理解を遮断する」ということを示唆しています。

 

ようは、そういう人とは関わらないようにするのです。

 

ちょっと一言

人間は、自分の立場や相手の置かれている状況によって、共感を示したりそうではなかったりということがわかりました。

 

共感能力を高めるのは、相手の視点に立って考えたりすると自然に共感できますが、誰でも共感できるというわけでないということです。

 

多分、自分にとって有利になるかどうかで判断しているのだと思います。

 

そうでなかったら、人類は生き残ってこれなかったのかなと思うからです。

 

これはあくまで個人の意見ですが。

 

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-社会心理学

執筆者:



【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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