現代では、多くの人が何かしらの不安を抱えていると思います。
そして、「不安」=嫌なものだから「避けたい」「なくしたい」と思っていませんか。
ところが、不安には生きていく上で大きなメリットがあります。
逆に言えば、不安がないと人生そのものがギャンブルになってしまい、最悪の場合、死を招くことだってあるのです。
不安のメリット!
イングランド ロンドンの教育センターの調査では、15歳以上の子供を千人以上集め、教師の証言や心理テストを行い、それぞれの不安傾向を測定し、その人たちが10年後までに事故死したかどうかを調べた。(1)
その結果、15歳の時に不安傾向が強かった人ほど、25歳までに事故死する確率は低くなることがわかった。
また、別の調査では、不安傾向が強い人ほど、HIV予防プログラムに積極的に参加することがわかった。(2)
不安傾向が強い人は、他にも伝染病の予防に敏感で、病気だと思われるような症状が出たり、薬の副作用が出たりするとすぐに病院に行きこともわかった。
不安は自然災害から守ってくれる!?
ヨーク大学の研究者たちは、不安傾向が強い人は洪水の被害に遭うことも低いことをあきらかにした。(3)
洪水の多い地域に住んでいる100人以上を対象に調査したところ、心配性の人だけが普段から洪水に備えていた。
そういうことで言えば、男性より女性の方が長生きなのも説明できますね。
なぜなら、女性は男性よりセロトニンの量が少ないので、不安を抱えやすいからです。
そのため、できる限りリスクを避けようとするのです。
ロンドン大学精神医学研究所のイサーク・マークスとミシガン大学医学部のランドルフ・ネッセによれば、「間違った警告であっても、そのたびに反応することは良いことだ、なぜなら、間違った警告に反応するコストより、本物の危険を見逃してしまうコストの方がはるかに大きいからだ」と言う。(4)
わかりやすく言えば、地震が来るとすぐに逃げ出そうとする人は、普段は小さな地震でも本当に大きな地震が来た時にすぐ対処できるということです。
だから、不安症の人の方が生き延びやすいのもうなずけます。
ちょっと一言
不安傾向が強い人は、なるべくリスクを避けようとすることがわかりました。
だから、不安症のみなさんは自信を持って不安でいた方が良いことがわかったと思います。
逆に、不安をあまり感じない人はそれだけで知らず知らずに色んなリスクをとってしまっているのです。
ということは、生きていく上で不安は大いに役に立っているということが言えますね。
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