ストレスと聞けば、真っ先に思い浮かぶのが人間関係です。
ところが、今回のテーマである「貧困」もストレスになるのです。
その原因は社会的地位の低さにあります。
それがわかれば、ストレスを感じずに済み、貧困から抜け出そうという意欲もわいてくる可能性もあると思います。
貧困はストレスになる!?
ミドルセックス医科大学が、イギリスの公務員1万人を対象に調査した研究では、組織の最下層の人は、組織のトップの人と比べ、心臓病になるリスクが3倍も高かった。(1)
そして、最下層に属する配達員、清掃員は喫煙や偏食、運動不足などいった身体に悪い習慣を持っていた人が多かった。
ところが、それをすべて統合しても、説明できるのは心臓病による死は3分の1しか説明がつかなかった。
そのストレスは、地位の低さがもたらす「自分は状況をコントロールする力がない」という認識でお金があるかどうかは関係ないようです。
ちなみに、この対策は常に自分の意思で選択するという意識をすれば、解消されます。
例えば、何かを買う時も自分の意思で決めていると考えればいいのです。
ですが、自己評価が低い人ほど、コントロール感を失い、ストレスを感じる期間が長くなるのです。(2)
社会的地位で!?
イリノイ大学の研究者たちは、メスザルを異なる社会環境に置いたり、グループに入れたりして、ストレベルと健康状態を観察した。
その結果、新たに入れられた集団において地位が低ければ低いほど、ストレスレベルは高くなり、免疫力が低下した。(3)
だからと言って、自分の能力を過信しろと言うわけではなく、自分ができると思うことは自信を持てばいいですし、できないことは繰り返し練習して、できるようになるんだという自信を持つことが大事なんです。
つまり、何もできないということを学習してしまう、学習主性無力感から抜け出し、どんなことでも努力をすれば乗り越えられるんだという成長マインドセットを身に付ければ、このストレスとは、おさらばできます。
ストレスでテロメアが短くなると!?
ロンドン大学の遺伝疫学者、ティム・スペクターらが、双子のDNAで測定したテロメアは、細胞内に蓄積したストレスのマーカー(指標)と見なせるものがあります。
テロメアというのは、染色体の先端にあり、細胞分裂の回数券みたいなもの。
これが歳をとるにつれて、短くなるのです。
ところが、その短くなるスピードは喫煙、肥満、慢性病、社会的地位などのせいで細胞にストレスが加わると、より速くなってしまうのです。(4)
さらに、13塩基対まで短くなると、テロメアは染色体を保護することも、細胞の自己破壊を防ぐこともできなくなるそうで。
また、所属するグループの社会的地位が低いほど、細胞はストレス(酸化ストレス)により、テロメアを短くしてしまい、これが早期の心臓疾患や加齢で起きる病気のリスクを高めてしまうのです。(5)
ワシントンに住む男性は、郊外のメリーランド州に住む男性より寿命が17歳も短くなると予想され、またグラスゴーでは住む地域によって、最大25年も寿命が違ってくるのです。(6)
この差は生活用式や栄養状態だけでは、説明しきれず、思うように生活がコントロールできていないからではないかと考えられています。
理由は、慢性的なストレスを受けている細胞は成長と複製が乱れ、正常な成長と心臓に欠かせない遺伝子のスイッチをエピジェネティックにオフにするからです。
しかもその傾向は次の世代に受け継がれる傾向があり、それが社会格差を維持するそうです。
あくまでこれは推測ですが、ストレスは良くないので、運動、食事、睡眠は何度も言っていますが、基本です。
これだけでも、ストレスを受けにくなります。
ちょっと一言
肥満、喫煙、社会的地位の低さにより、ストレスを受け、テロメアがその分短くなるスピードが速まり、病気の原因になるということがわかりました。
と考えれば、生活習慣を見直し、社会的地位を上げればいいのです。
まずは自分の目標を決めて、
などを参考にしてみてください。
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