プレッシャーや不安を感じる時にみなさんはどうしていますか。
多分、無視をしたり避けようとすることが多いのではないでしょうか。
ですが、そうするとどんなに逃げても追ってこられるような気持ちになったことはありませんか。
実は、不安やプレッシャーに打ち克つには逃げずに向き合うこと、向き合い方によって結果が大きく変わってくるのです。
プレッシャーは味方してくれる!?
ロチェスター大学のジェレミ―・ジェイソンのチームは、大学院進学適性試験(GRE)の準備をしている学生たちを調査した。(1)
学生たちには、このチームが認知に及ぼすストレスの影響を研究していることを告げられた。
そして、半数の学生には、最近の研究で、「試験中に不安を感じている人の方が実はうまくいく」ことがわかっていると伝えられた。
その結果、試験の実施前にこの研究報告を読んだという理由だけで、その半数の学生の成績は大幅にアップした。
彼らの模試試験での点数は何も知らされていないグループより50ポイントも高かった。
もちろん、学力に差がないようにランダムにグループを分けていた。
さらに、2回目の模擬試験の後には、学生たちから唾液サンプルを回収した。
その結果、励ましの言葉をもらった学生たちの唾液には、ストレスによる交感神経活性の指標であるαアミラーゼは増えていた。
つまり、穏やかになるどころか、さらにストレス反応は強くなっていた。
そして、介入を受けた学生たちは、体に強いストレス反応が出た人ほど、試験の点数も高い傾向にあることがわかった。
一方のグループにはそういう関連性は見られなかった。
では、長期的にもこの効果は続くのでしょうかね。
数か月後でも!
数か月後、学生たちはGREの本番に臨み、点数を報告した。
その効果は長期的にも続き、、プレッシャーや不安が有益であると教えられたグループの本番の成績は、残りの半分のグループより65ポイントも上回っていた。
つまり、不安やプレッシャーの受け止め方で大きく変わるということです。
プレッシャーを感じている時は、前頭前皮質の活動や心拍数が上がる原因は、テスト、またはプレゼンやスピーチそのものではないということです。
では、実際にこれをどう使えばいいのでしょうか。
まず、認知的評価というものを知ってください。
これを使えば、状況の捉え方を調整してプレッシャーのレベルを調節できるようになります。
その結果、プレッシャー管理に有効な考えが浮かんだり、いつの間にかプレッシャー自体が小さくなります。
そのためには、失敗に導くようなプレッシャー・ディストー-ション(ひずみ)を排除するためには、その時感じている感情に向き合うことです。
もちろん、これはつらい感情を引き起こしますが、それを逆手に取るのです。
自分が感じている不安やプレッシャーの正当性を疑ってみましょう。
そうすれば、客観的に物事が見え、気持ちが楽になります。
また、時間があれば呼吸をゆっくりにしたり、自分の感情を紙に書きまくることも心理学的に有効です。
そうすれば、プレッシャー・ディストーションから解放され、認知的評価は味方になってくれます。
ちょっと一言
一般的に不安やプレッシャーは失敗に終わってしまうものだと考えられてきましたが、実は考え方によって、良い結果にもつながるのだということがわかりました。
悪い方向に考えている時は、悪いことしか考えていませんので、その正当性を疑うために良い結果になることも半分は考えましょう。
そうすれば、客観性が保たれます。
また不安を感じても、それに向き合って色々考えれば、大したことなくなります。
というのも、人間はたくさんあるものには価値を感じなくなる性質があるがあるからです。
ですので、不安になっているなら全部その原因を書き出しましょう。
そうすれば、どうでもよくなります。
ですが、軽い緊張感はもっておいてくださいね。
じゃないと、本当に何にもやらなくなってしまうので。
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