僕はスマホの地震警報の音がメチャクチャ大嫌いですが、みなさんはどうでしょうか。
多分、好きだっていう人はいないと思います。
ただ、地震が来るかどうかっていう時の音って、怖がらせるだけで本当に役に立っているのか疑問でした。
僕と同じように思っている方もいるかもしれませんが、今回その答えがわかります。
不安に向き合った方がリラックスできる!?
カリフォルニア大学バークレー校のジェームス・イブリルたちは、ネガティブなことから身を守るために現実から目をそらすと精神的に良くなるかどうかを調べた。(1)
研究者たちは大学の住所録から無作為に男子学生に電話をかけ、同意をとりつけ集めた。
電話の内容は、「実験の協力者を探しているのですが、参加していただけませんか?実験では電気ショックを受けることになり、時給2ドル(現在の価値に換算すると約11ドル)をお支払いします」というもの。
まず、学生たちは木製の椅子に座るように指示された。
研究員が一人ひとりの右足首に、皮膚の電気抵抗を下げるクリームを次々に塗っていった。
その後、足首にアルミニウム電極が取り付けられた。
電極からは時々1秒間に及ぶ電気ショックが発生するようになっていた。
学生たちはヘッドホンが与えられ、2つのチャンネルを聴くことができた。
そして、チャンネルは自由に切り替えることができた。
1つ目のチャンネルは音楽チャンネルで、ステレオ型のテープレコーダーを通じて環境音楽が聞こえてくる。
もう1つは情報チャンネルで、電気ショックが流れる数秒前に目覚な警報が聞こえるほかは無音。
警報が鳴ったらすぐにボタンを押せば、学生たちは電気ショックを完全に回避することができるようになっていた。
その結果、警報を聞くば電気ショックが回避することができるのに、約4人に1人(25%)が情報チャンネルを無視した。
そして、彼らは、電気ショックを肌に直接受けることになるにもかかわらず、音楽で気を紛らわせることを選んだ。
そこで、研究者たちは音楽によるリラックス効果が得られるのかどうかを調べるために、学生たちの生理信号(心拍数、皮膚伝導、呼吸数)を観察した。
不安が高まるほど、心臓の鼓動が早くなり、掌が汗ばみ、息遣いが荒くなる。
その結果、音楽チャンネルを選択した学生たちはそうでない学生たちよりも、不安の兆候をより多く示すことがわかった。
警報に注意を向けていた学生たちは、災難を防ぐことができると知っていたので、よりリラックスし、そのために落ち着いた気分でいられた。
それに対して、音楽で心を落ち着かせようとしていた学生たちは、必ずやってくる痛みがもたらす不安から逃げることはできなかった。
では、実際は情報が役に立たない時もありますよね。
それでも、情報チャンネルを選ぶメリットってあるのでしょうか。
研究者たちは再び同じように実験をしたが、今回は電気ショックを免れるボタンを与えなかった。
この条件下では、音楽チャンネルを選ぶ学生たちの方が多かったが、それでも45%が情報チャンネルを選んだ。
その結果、また音楽でリラックスしようとしていた学生たちは、不安を示す生理信号をより多く示した。
一方で、情報チャンネルを選んだ学生たちの心拍数はより低く、発汗も少なめで、比較的落ち着いていた。
もちろん、電気ショックを免れることはなかったものの、正確にいつそれが訪れることかわかっていたので、その合間の時間はリラックスできていた。
それに対して、音楽チャンネルを選択した学生たちは、常に警戒態勢だった。
ようは、嫌なことから目を背けていても、結局はずっと不安だということです
ちょっと一言
だからといって、片っ端から嫌なことを探せといっているわけではありません。
もし、身の回りでちょっとした不安があるなら、それを覗いてみるのが良いかもしれません。
人間の予測は80%~90%はあたらないので、それで不安が解消されるなら、先に見ておいた方がだいぶ得です。
もし、当たっていても、乗り越えられないことはまずありません。
なぜなら、今まであなたが絶対に乗り越えられないと思った経験があっても、何かしらの方法で乗り越えてきたはずですから。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
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