「何でも早く」というのが世の中の常識になっている気がします。
そこで、一時期マルチタスクは「時短」になるみたいな本がありましたが、本当のところはどうなんでしょうかね。
マルチタスクって一見、いろんなことをやっているように見えますが・・・
時短になるのは何タスク?
ミシガン大学のデヴィッド・E・マイヤーらは、脳が二つの精神的作業を切り替える効率を定量化するために、被験者に二種類のデュアルタスキング・テストを受けてもらった。(1)
最初のテストでは、被験者に幾何学的な形状にかかわる二つのタスクを繰り返し切り替えてもらった。
一つの目のタスクでは、一つの知覚特性(形状など)を、他方のタスクで別の知覚特性(色、大きさ、数)を判断することを要求された。
二番目のテストでは、異なる二つの計算タスク(掛け算、割り算など)を切り替えてもらった。
その結果、どちらのテストでも、被験者はタスクを同時に行った方が一つひとつ個別に行った時よりも時間がかかった。
研究者は、「被験者の総作業時間は50%以上時間がかかることもある。なぜなら、頭の中で規則と目的を変えるのに時間がかかるから」と指摘。
米国運輸省道路交通安全局(NHTAS)が、2006年に行った調査によれば、衝突事故の80%、激突寸前の事故の65%で、事故直前に3秒未満の運転手の不注意が見られるという。(2)
携帯電話の会話中に激突事故、またはそれに近い事故はを起こす確率は1.3倍になり、電話番号を入力していたりすれば、事故のリスクは3倍にも昇る。
いかにデュアルタスクは、非効率でリスクを伴っているかということです。
今回はデュアルタスクでしたが、マルチタスクならそれ以上に時間もかかりますし、危険性もはらんでいると思います。
いくら「時短」といっても、事故を起こしてしまえば元も子もないので。
ちょっと一言
デュアルタスクはシングルタスクより時間がかかり、さらに車などを運転しながらの携帯は危険であることがわかりました。
ですので時短をしたければ、1つずつ区切りをつけていくことが大事なんです。
ちなみに区切りと書いたのは、一つのことが終わらないと、次のことはやってはいけないという誤解を与えないようと思ったからです。
例えば、僕はブログを書いていますが、ブログを書き始めたら終わるまでやっているのかと言えば、そんなことはありません。
実はずっと同じようなことをしていると脳が飽きてくるのです。
ですので、ここまでやったら、次は瞑想しようとかというように区切り、つまり小さなゴールを決めているわけです。
ですので、その時間はそのことに集中できるわけです。
一方でマルチタスクやデュアルタスクは頻繁にやることを切り替えているので集中できず、時間がかかってしまうのです。
ですので覚えておいてほしいのは、あらかじめゴールを設定しておいて、それが終わって次のことをやると、時短につながります。
ゴール設定は30分から1時間くらいでできるものが良いと思います。
人間の集中力ってそんなに続かないので。
言い忘れましたが、タスクとタスクの間には10分くらい休憩を入れてください。
休憩はなるべく、注意を向けないものが良いです。
例えば、注意を分散するもの、自然の中を散歩。それが無理なら動画や画像でもいいです。
とりあえず、集中しないでできることをやってください。
逆にスマホでラインチェックとか立派に注意を向けているので、次のタスクの集中力がそがれますのでやめた方が良いです。
そういうのはやることが全て終わった後にしてください。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
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