今回は、ヒットを飛ばす論文についてです。
つまり、引用回数が劇的に高くなる論文です。
ただ、僕も含めて論文を書く人なんてそんなに多くはないと思います。
ですが、これから何か発明して、売れるようなものを作ろうなんて思った時には、考え方として学んでおいて損はないと思います。
ヒット論文の特徴!
ノースウェスタン大学のブライアン・ウッツィたちは、様々な科学分野の約1800万本の論文を分析し、一般的でない知識の組み合わせの重要性について調べた。(1)
一般的でない組み合わせとして分類されるのは、ある論文が通常は一緒に現れることのない分野の論文を引用している場合のみ。
その結果、大半の論文の参考文献が一般的な組み合わせだった。
つまり、他の研究で参考文献としてよく一緒に現れる学術誌から引用していた。
ところが、発表から10年間、大勢の科学者が引用した「ヒット論文」には、一般的な組み合わせを大量に用いているものの、一般的でない組み合わせも取り入れていた。
被引用数がトップ1%に入りやすい論文!
経営経済学、戦略およびイノベーション(MSI)のジャン・ワンたちは、50万本以上の論文を調べ、過去に一緒に現れたことがない2つの学術誌を参考文献としている場合、その論文を「斬新」に分類した。
その結果、参考文献の新しい組み合わせが見られたのは10本に1本で、新しい組み合わせが複数見られたのは20本に1本だけだった。
また、この研究グループは論文の影響度を長期にわたって調べた。
新しい組み合わせを用いていた論文は、権威の低い学術誌に掲載されることが多く、発表時には無視されがちだった。
ただ、3年が経過すると、新しい知識の組み合わせを用いた論文は被引用数で一般的な論文を追い抜き、他の科学からの引用が増えていった。
そして、発表から15年ほど経つと、複数の新しい知識の組み合わせを用いてた論文は、被引用数でトップ1%に入る割合が他のものよりはるかに高くなっていた。
ちょっと一言
普通では考えられない知識を結び付けた研究は最初は誰からも見向きもされませんが、長期的に見ると大ヒットにつながる可能性が高いということです。
論文ってかなり頭のいい人たちが読むのですが、本当に良いものは最初の頃は気にも留めてくれないのです。
そういう意味で言えば、論文だろうが商品だろうが、周知してもらえるまでには時間がかかるということです。
ですので、何かを作って売れなくてもあきらめる必要はなく、作り続ければどこかしらで報われるのです。
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